お元気ですか? 苺です!
苺(いちご)と書いて苺(まい)と読みます。
突然死と水分補給のタイミングって関係ある?
ここでいきなり質問です!
あなたは寝る前と朝起きてすぐ、どちらでコップ1杯の水を飲みますか?
あ~コレ知ってる~
寝てる間って思った以上に汗をかいてるから、寝る前には必ずコップ1杯の水を飲んで寝ましょう!ってやつでしょう?
コレ間違いとは言いきれません。
夏の暑い夜、汗びっしょりかいて起きた朝は水分不足で血液がドロドロになっているから危険!って言われていました。
でも今はエアコンが普及しているので、昔ほど汗をかく人が少なくなっています。
一晩の間に水分不足になって血液ドロドロ~は、あてはまらなくなってきました。
それよりも更年期世代は「寝てる間に1回はトイレに行くようになった」という人、増えてませんか?
は~い!私もそうで~す!
その結果なにか変わったことはない?
毎回じゃないけど、一度起きたら朝まで寝られないこともあるかな…
問題はココです。
結論をさきに言います。
睡眠不足は突然死につながるので、コップ1杯の水は朝イチに飲もう!
睡眠不足になると、突然死のリスクが高まる⁉
そうなんです。
いつも睡眠の質が悪かったり、慢性的な睡眠不足に陥っていたりすると、免疫力が落ちますから様々な感染症にかかりやすくなります。
また近年の国内外の研究によって、睡眠不足は糖尿病の発症や悪化にも深く関係していることが分かってきたのです。
さらに良質な睡眠は 、日々の生活でたまったストレスを解消し、自律神経を副交感神経系優位に導くことで 、血圧を下げる働きをしています。
慢性的な睡眠不足は、血圧上昇につながります。
これらはすべて突然死につながる心筋梗塞や脳卒中を発症させる直接の要因です。
睡眠をしっかりとることは突然死の予防にまでつながっていくというわけ。
なっとく~~!
睡眠不足が突然死に直結することをご理解いただいたところで、就寝前のコップ1杯の水分補給をやめた方がイイということも、ご理解いただけたでしょうか?
納得、なっとく~~!
寝てる間に血液ドロドロにはならないのね?
人体にはもともと一定の状態を保とうとする恒常性(こうじょうせい)という働きがありますから、水を飲んだり逆にちょっと喉が渇いたからといって、すぐに血液中の水分量が大きく変動するわけではありません。
血液がサラサラの状態を維持し、全身の血流を維持することは、人体の中でも生命維持に直結する重要な働きです。
多少体内の水分が少なくなっても、他の部分から水分を補給するなどして、血液中の水分量は一定に維持されるものなのです。
もちろん酷暑の熱帯夜で、熱中症の恐れがあるような時には、普段より多めの水分補給を意識すべきです。
しかしそうでない時には、就寝前の水分補給は一口程度で十分です。
では睡眠中にトイレに行く回数を増やしてしまうと、どんなデメリットがあるのでしょうか?
トイレに行くことで睡眠を中断すると、前後の睡眠の質が落ちて、睡眠中に分泌されるメラトニンなどの睡眠ホルモンの産出を妨げてしまいます。
メラトニンは、体内時計の時間や季節をととのえる働きをします。
年齢とともに分泌量が減りますので、睡眠不足でさらにメラトニン不足にしないよう、気をつけなければいけません。
夜中は気温も下がりますので、暖かい布団から冷たいトイレへと向かう際に大きな温度変化に身体がさらされます。
そのとき血圧は急上昇し、心筋梗塞や脳卒中の引き金となってしまうことがあります。
実際に夜間のトイレで心筋梗塞や脳卒中を起こすという事例は、救急病院に運び込まれてくる患者さんのよくあるパターンです。
特に寒い時期には注意してください。
水分補給をするなら、汗をかくことで体内の水分量がグッと減る入浴の前や朝起きてすぐにする方が得策でしょう。
朝イチの水分補給は、副交感神経系から交感神経系への自律神経の切り替えにより、血圧が上昇してリスクが上がっていくタイミングなので、少しでもリスクを下げることにつながります。
ちょっとしたタイミングの違いですが、突然死のリスクを大きく減らすことのつながります。