お元気ですか? 苺です!
苺(いちご)と書いて、苺(まい)と読みます。
お腹がすいていなくても規則正しく3食たべる?
身体は朝食を必要としているか?
小・中学生や若い人たちの朝食欠損率(朝食を食べない割合)の増加が社会問題とされているます。
- 朝食を食べる子どもは成績がよい
- 朝食を食べないと仕事の能率が上がらない
- 朝食を食べないと脳のエネルギーが不足する
- 朝食を食べないと生活のリズムが乱れる
などさまざまな理由を並べて、朝食をとる事を推奨しています。
でもちょっと待って~~~その朝食、必ず食べなければいけないものと思い込んで、無理に食べていませんか?
たしかに朝食が大切だという事実は、さまざまな化学的データで証明されています。
しかし人間の自然な体内リズムに従うと、朝食はしっかり食べない方が体調が整い、能率・集中力もあがり、生産性の高い一日をすごすことができるのです。
人間の身体にそなわっている3つのサイクル
人間は狩猟をして生活していた大昔には、日が昇って明るくなると起きて、日が沈んで暗くなると寝るという生活をしていました。
その後、電気の発明によって夜でもいろんなことができるようになりました。
ですが一日24時間の体内リズムまではコントロールできません。人間の体内は8時間ごとの3つのサイクルで動いています。
- 午前4時~12時:排泄の時間;前日の夜までに食べたものの老廃物をスムーズに体外に出すための時間。一日のはじまりは、食べることではなく排泄からスタートする。
- 12時~20時:食べる時間;実際午前中から仕事・家事をしているが、消化器官も活発に動いているため、積極的に食事もとっていい時間。一日に必要な栄養素を取りきって、夜8時以降はあまりものを食べない…というのが理想的な食べ方といえる。
- 20時~明け方4時:代謝・修復の時間;20時までにとった栄養素が、身体の中で分解・吸収されてさまざまな化学変化をおこし、代謝されて新しい身体をつくる、いわば再生の時間。この時間は出来るだけ静かに過ごすのがよく、睡眠をとった方が代謝はより効率よく進む。
この3つのサイクルに従って生活するのが理想ですが、なかなか思うようにいかないでしょう。
朝排便がなかったり、夕食が遅くなってしまったりなんてことはあって普通です。
大事なのは、人間の身体は3つのサイクルで動いているということを頭の中にいれておくことです。
意識して生活すると、次の日に調整することを考えたりしますよね?(⌒∇⌒)
そうするといつのまにか「身体が軽くなった」とか「目覚めがすっきりしてきた」とか、変化を感じられるようになりますよ。
お腹がすいたら食べる
朝食だけでなく「一日に3食必ず食べなければいけない」と思い込んでいる人、多くないですか?
たいしてお腹がすいているわけでもないのに、なんとなく「時間だから」と朝昼晩3食きちんととっている人、多いですよね。
一日3食という食習慣は江戸時代にはじまり、一般に広がったのは明治時代になってからのことです。それまでは寝る時間も早く、一日2食でした。
人間の身体に本来そなわっているリズムは、一日に3度の食事をとるようにはできていません。
朝食に限らず前の食事からある程度時間が経過しても自分の欲しいものがイメージできなかったり、何かが欲しいという感覚がない場合は食生活のどこかに問題があるのかもしれません。
空腹を感じない時は、胃の中に前に食べたものが残っている時です。
食事と食事の間はだいたい5~6時間は空きますが、それでも胃の中に食べ物が停滞しているという事は、すでに腐敗や発酵が進んでいます。
その状態のところに次の食べ物を入れたら、未消化のまま腸に送られ、身体に悪さをします。
それだけではありません。筋肉でできた胃は休息の時間がなくなると、疲れ果てて力がなくなり、胃下垂になってしまいます。
胃下垂になると胃は消化能力を失い、なかなか元には戻りません。
空腹感というのは身体からの大切なメッセージが込められていて、正常な食事をしていれば食後4時間でお腹がすくようにできています。
胃もたれせず、消化吸収されたものが腸に移動して、じゅうぶんな栄養素がどんどん吸収されていくまでに要する時間です。
この状態で感じる空腹感は、イライラしたり不快感もなく実に心地よいものです。
お腹もすいていないのに、無理に食べる必要はないんです。
本当にバランスよく食べてる?

わたしは健康のために、ごはんよりもいろんなおかずを食べるようにしてるよ

わたしは、ごはん・主菜・副菜をきっちり順番に三角食べしているゎよ

ちょっと待って!これってバランスがイイって言えるのかな?
栄養のバランスを考える時は、料理の内容を見て判断してほしいんです。
主菜と言っても肉・魚がガッツリ中心の料理とそうでないものがあります。
副菜と言っても炭水化物の多い料理だってあります。
あくまでも材料をベースに考えてみましょう。
さらに食べたものが効率よく消化吸収・代謝される材料の組み合わせがベストなんです。
炭水化物と動物性たんぱく質だけの食事は避けて!

野菜が少ない食事って、たいがいこうなっちゃうょね~
栄養がかたよる以外に、もうひとつ理由があります。
消化というのは、酵素を利用して食物を分解していくことだが、動物性たんぱく質を消化する酵素と穀物を消化する酵素は全く違う。
人間の身体は性質の違うものを同時に消化するのが苦手で、どちらも未消化のまま胃から小腸・大腸へと送られていく。この時にアンモニアなど、身体に有害な物質が発生する。
これらは肝臓や腎臓に大きな負担をかけることになり、アレルギーや関節リウマチをひき起こす原因にもなる。
ほかにも動物性たんぱく質を摂りすぎると、血圧があがり悪玉コレステロールの値も上昇する。
これは心臓病・動脈硬化・脳卒中のリスクを高める。
昼食は穀物メイン、夕食はたんぱく質メインに
なぜなら昼間は活動しているためエネルギー源が必要、夜は寝ている間に身体の修復をおこなうためにたんぱく質が多くあった方がいいから。

ちょっとしたことですが、このような食べ方に変えることで身体は摂取した穀物やたんぱく質をさらに有効に利用できるのです
魚料理・豆料理を増やしてみよう!
戦後、肉がたくさん食べられるようになり、動物性たんぱく質の摂取量がとても多くなりました。
動物性たんぱく質は植物性たんぱく質にくらべると、必須アミノ酸のバランスがいいので、それはそれで悪いことではありません。
アミノ酸とは
たんぱく質は主にアミノ酸で構成されている。自然には多くのアミノ酸が存在しているが、身体の材料となるアミノ酸は20種類。これら20種のアミノ酸がそれぞれの目的に合わせて数10~数100個以上結合し、約10万種類のたんぱく質に形を変える。
筋肉・皮膚・髪が同じたんぱく質からできているのに形が異なるのは、アミノ酸の組み合わせによるもの。
20種のアミノ酸のうち9種類は体内で合成できないため、食事から摂取する必要がある。これを必須アミノ酸といい、それ以外の11種類を非必須アミノ酸という。
ですが同じ動物性たんぱく質でも魚の摂取量が減ったことにより、オメガ3脂肪酸の摂取量も減ってしまいました。
オメガ3脂肪酸
アマニ油・エゴマ油・魚の油に含まれ、身体にイイ油とされている。
肉をよく食べるようになってから、豆料理の回数も減ってきています。
とくに和食では「おばあちゃんの味」になってしまったようです。
どちらがイイという問題ではありません。いろんな食材を食べるのが一番いいんです。
食卓にのぼる回数が少なくなった魚料理や豆料理を復活させてみましょう。

豆は食べ応えがあるから、食事にとり入れると食べすぎないといううれしいメリットもあります
メタボやダイエットが気になるから、油はとらない?

油はカロリーが高いんだから、美と健康の敵でしょ!

油は身体にとって必要不可欠な成分なので、足りなくなると大変なことになるんだ
でも摂らない方がイイ油があるのも事実です!
脳は60%が脂質からできています。
また私たちの身体は60兆もの細胞で出来ていますが、細胞のひとつひとつを仕切る細胞膜も脂質でできています。
細胞膜には、養分をとり入れたり老廃物を細胞外へ排出したりする役割があるので、状態がイイほど体調も良好に保てるという事なんです。
この二つを考えるだけでも、脂質が不足すると身体に悪影響をあたえます。ダイエットをするほどの摂りすぎはよくありませんが、全く不要なものではないということです。
結論!油は不要なものではない!