お元気ですか? 苺です!
苺(いちご)と書いて苺(まい)と読みます。
食後に眠くなるのって、なんとかならないかなぁ~?
まっ病気じゃないから、気にすることないか
なかなかどうして~その眠気、病気のサインかもしれないよ
えっ⁉ そうなの?
いままで食後の眠気は消化のため胃にほとんどの血液が集まって、脳への血流が悪くなるためにおこるとされていました。
もちろんこれも間違いではないのですが、他の原因も見つかりました。
原因は血糖値の急降下
食後に眠くなるもう一つの理由は…糖質のとりすぎによる、血糖値の急降下なんです。眠気は血糖値の急降下とともに訪れます。
ちょっと仕組みをお話ししますね
糖質は、ご飯・パン・うどん・パスタなどの主食となる食べ物やケーキ・飴などのお菓子類、果物や甘い飲み物に含まれています。
ちょっと専門的に言えば、摂取すると体内でブドウ糖に分解される食べ物です。
ブドウ糖は体に吸収されやすく血糖値を一気にあげます。
すると膵臓(すいぞう)からインスリンが分泌され、血糖値を下げるシステムが作動します。➡糖質をたくさんとって血糖値が急上昇するとインスリンも多く分泌され、血糖値が急降下することになります。
そしてこの血糖値が下がる時こそ、吸い込まれるような眠気が訪れるときなのです。
血糖値の急降下は脳のエネルギー不足を招きますから、集中力も低下することになります
ですがこれは誰にでもあることで、病気でも何でもありません。食べ物や食べ方に気をつければ改善できます。
いつも眠くなってしまうあなたは
- ご飯大盛りの定食や丼ものばかり食べていませんか?
- コンビニのおにぎりや菓子パンでお腹をいっぱいにしていませんか?
- 甘い缶コーヒー・紅茶・ジュースなどを飲んでませんか?
もし心当たりがあれば、こうした食事で摂取している糖質が眠気を誘う犯人です。
食後30分ほどで血糖値が上がり、そのあと下がってきますので、食事から1時間前後で眠くなります。
血糖値スパイク
血糖値スパイクとは、血糖値が急上昇後急降下することをいいます。
血糖値が上がりやすいものを食べると急上昇して、その後インスリンのはたらきで急降下します。
血糖値を示すグラフが、スパイクシューズの針のようにとがった形をしていることから名付けられました。
必要以上にインスリンを分泌させると、すい臓が疲れてじゅうぶんに機能しなくなってきます。これが糖尿病です。
さらに血管にも負担をかける状態で、血栓の原因にもなります。
若い時ならともかく、更年期世代には避けるべき事態です。
そしてこの急降下の時に、けっこうキツイ眠気がきます。
血糖値が急上昇する食品を食べていないか、チェックしましょう。
血糖値スパイクは、自分でなくすことができます。
簡単!簡単!糖質を食べなきゃイイんでしょ?
それはちょっと極端すぎる~( ̄▽ ̄;)
糖質が分解されてできるブドウ糖は、人間の脳がエネルギーとして利用できる重要な物質です。
そのブドウ糖が不足すると、低血糖という状態になります。
低血糖の症状
最初は空腹感ていどのものですが、症状が悪化すると悪寒・震え・動悸・めまいが起こり、意識障害にいたることもあります。
血糖値を上げない食べ方
糖質の摂取量のめやす
厚生労働省が定めた炭水化物の摂取量には、1日のエネルギー総量の50~65%という目安があります。
炭水化物=糖質ではありません。食物繊維も炭水化物にふくまれます。
ですが食物繊維はほぼエネルギーにならないので、糖質の摂取量=1日のエネルギー総量の50~65%と考えて大丈夫です。
1日のエネルギー総量は体格・運動量によって異なりますが、成人女性の場合1,400~2,000キロカロリーほどですので、糖質摂取量は700~1,000キロカロリーが目安です。
そんな数字いわれたって、料理しながらどうやって計算するのサ?
たしかに!みんな一緒だょね~もっと簡単な方法があるよ
最初に食べるものを考える
これは簡単!最初に糖質を食べなければかなり防げます
理想の順番は、野菜➡肉➡魚➡ご飯類➡デザートです。
糖質ばかりの食事ではダメということですね。いろんな種類の食材や栄養素をとることは、ここでも大事になってきます。
さらにメニューにかたいものを意識して入れましょう。
時間をかけて何度も噛むことにより、血糖値の上昇をふせぐことができます
噛むって私たち更年期世代には、いっぱいイイことあるものね~
病気がひそんでいる眠気
糖尿病
高血糖でも倦怠感や眠気を感じます。
インスリンがうまく働かない糖尿病の人は、食後に高血糖がつづくため起きていられないほどの眠気におそわれる可能性があります。
また糖尿病の治療として血糖値を下げようとする際に低血糖になり眠気におそわれることもあります。
疲労がかさなると、眠気もおこりやすくなります。
ナルコレプシー(過眠症)
脳内の神経細胞が障害をうけておこる病気です。
食事に関係なく居眠りをくりかえしたり、はげしい感情によって力がぬけてしまう脱力発作をおこしたりします。
神経内科を受診すると判明しやすいです。
👇ココが大事!👇
ちょっとした居眠りはだれにでもあります。でもそれがひんぱんに続くのはふつうではありません。大きな事故になる前に受診しましょう。